50歳からの温泉一人旅と60歳から始めた低山ハイキングの記録

50歳を過ぎてから温泉一人旅にハマり、60歳を過ぎて低山ハイキングの楽しさを知りました。山に登って温泉に浸かる醍醐味を知ったら、やめられませんって( ´艸`)

長野県小諸市に一泊一人旅♪「小諸なる古城のほとり・・・」

久しぶりの一人旅です。前回は・・・なんと、8月の伊香保です。

 

ohitorisama-onsen.hatenablog.com

 

あとはひたすら山に登って過ごしてきたことが判明(≧▽≦) 今回は、島崎藤村の千曲川旅情の歌の舞台、長野県小諸市に行ってきました。

 

 

懐古園(小諸城址公園)

最初に行ったのが、小諸駅です。ここに観光案内所があるので、寄ってみることにしました。

 

2000m級の山々に囲まれた小諸市は、この駅や懐古園があるあたりが一番低いすり鉢の底みたいな感じです。もっ低いところを、線のように千曲川が流れています。駅から見た周りの商店街も、上り坂になっていました。

 

ここで日帰り温泉をやっているホテルや旅館のパンフレットを貰いました。小諸と言えば蕎麦なので、近くで食べられるお蕎麦屋さんもチェック。

 

懐古園の中にもありますよと言われたのですが、私は近くの「草笛総本店」さんをセレクト。後で懐古園に入ってみて分かったのですが、懐古園の中にあるお蕎麦屋さんは、平日のためか2軒とも営業はしていませんでした。

 

草笛さんは、懐古園に向かう地下道を抜けたあと、山の門は通らずに右手に進むとすぐあります。

 

 

小諸市内と走っていると、草笛さんの工場がありました。かなり古くからあるお蕎麦屋さんのようです。

 

私は11時半頃入店しましたが、12時を回る前に、次々とお客さんがやってきていました。

 

寒かったので、あたたかいかき揚げ蕎麦にしました。蕎麦湯とそれようの蕎麦ちょこもいただいたのですが、実は温かいお蕎麦にも蕎麦湯が付いてくるのは、ここが初めての経験。

 

かき揚げ蕎麦に、たっぷりの七味を入れて、食べました。汁もとっても上品なお味で美味しかったです。

 

蕎麦湯をどうして良いのか分からず、そのまま飲んでみたら・・・オイシイ! 蕎麦湯はストレートの方が美味しいことを発見!!( ´艸`)

 

まぁ、お値段も普通ですよね(⌒∇⌒)

 

お腹も膨れて、身体も温まったので、懐古園に向かいます。来た道を戻って、三の門をくぐり、チケットを購入。

 

この三の門は、国の重要文化財の指定を受けています。最初に建てられたのが、関ヶ原の戦いの前後、慶長元和年間に、当時の城主・仙石氏によって創建されました。

 

その後、小諸の城下が大洪水に見舞われた1742年に一度流出し、20年後に再建されたものが今に残っています。

 

懐古園の入場料は、中を歩くだけなら200円。券売機でチケットが買えます。美術館や展示館、動物園にも入るには500円。共通チケットは、受付で購入です。

 

私はせっかくだからと、500円の共通チケットを購入。最初に入ったのが、受付の隣に建つ展示館でした。

まぁ、城址公園に行くと、よくあるヤツです( ̄▽ ̄) 甲冑とか、刀や弓矢とか・・・

 

石垣の間を入って懐古園に入ります。受付の先がY字路になっていて、左に行くと小諸市動物園になります。私は右手に進みました。

 

狭いんですけどww 二の丸といえば、城主の館があったり、藩の会議を行うような役所のような役割があったりするはずだけど、ここは違うのかな?

 

ここはT字路です。私は右に進みました。左は神社の方角になります。

 

樫の大木です。江戸時代からあったのかしらねぇ・・

 

大木の後ろにあったのが、藤村記念館。小諸のご出身です。

 

千曲川旅情の歌という詩を、若いころから知っていた私は、小諸という地名や千曲川に、本当に旅情を感じて憧れていたのです。来てみたら、まぁ、普通の。。

 

城壁の外側には、桜の古木が沢山。満開の時期は、さぞ美しいのでしょうね(⌒∇⌒)

 

この先を真っすぐ進むと、展望台があります。

眼下に見えるのが、千曲川です。思ったより小さな川でビックリです。身近に那珂川の流れを見ているので、そう思えるのかもしれません。

 

ここから少し戻って、小山敬三美術館に向かいます。ここも、500円の共通入園券で入ることができます。

 

美術館に向かう途中で見上げた、先ほどの展望台です。

 

うわぁ・・・なんか、殺風景な美術館だなぁと思ったのですが、実はここは入り口というだけでした。

 

入って直ぐ、左に続く通路があります。

火山岩の岩石園のようです。この先に、瀟洒な建物があり、そこが小山敬三美術館でした。

 

www.city.komoro.lg.jp

 

私はこの絵を、ずっと富士山だと思っていたのです。浅間山だったんですねぇ(◎_◎;)

小山敬三さんは、日本に新しい洋画を確立させた先駆者です。それにしても、ダイナミック!ずっと観ていたい絵でした。懐古園で一番良かったのは、私的にはこの美術館です。

 

美術館から見た千曲川と、小諸の田園風景です。この場所は、日本の風景100選に入っているそうです。

 

では、懐古園に戻ります。

 

 

石垣の上に登れそうです。

 

登ってみると、藤村記念館の前にあった大きな樫の木が、目の前にありました。

 

左側から枝が出ている松が、3つ前の画像の松の木です。石垣の上、ひろいですよね( ´艸`)

 

石垣の上を歩くことができるようです。ここで、お城を守ったり、見張りをしたりしたのでしょうか。右下は、桜の古木がある場所です。

 

勘助ゆかりの鏡石? あの勘助が、鏡をみたの? だって、勘助って・・・山本勘助でしょう?と思ったら、勘助の築城術は「山本勘助入道道鬼流兵法」といわれ、小諸城もその一つだそうです。

 

この神社の中に、勘助の鏡石はありました。画像を撮ったはずなのですが・・・(;^_^A

 

懐古園の共通チケットで入れる動物園、チョッとだけ入ってみたのですが・・・m(__)m

私的には、チョッと受け入れられない動物園でした(;^_^A

 

こちらは大手門です。懐古園は駅の後ろ側的な場所にありますが、大手門は駅を背にして10時の方向です。

 

大手門の反対側。ここから城までは、迷路のように入り組んでいたそうで、敵の侵入を防ぐ工夫が施されていたようです。

 

改めて駅前。公園として整備されていました。この一角が大手門です。

 

駅の中を覗いてみると・・・まるで物産展? 手前の大きな緑が野沢菜です。すごく大きくて、1mは超える青菜でしたww

 

有料駐車場のタイムに車を停めていたので、出口で清算します。450円でした。でも!でもですよ!!私は500円を投入しました。おつりの50円は、途中まで出てきましたが、引っかかったまま取り出し口には出てきません(´;ω;`)ウゥゥ

 

仕方なく車を出しましたが・・・たぶん、私の後にラッキーな人がいたはずです(笑)

 

布引温泉へ

この日の泊りは、小諸市内を見下ろす位置にある布引温泉です。泉質はナトリウム塩化物泉ですが、ちょっと薄い感じ。湯量も多くないのかなぁ・・・循環です。

 

投宿

チェックイン時の案内は、全てロビーで終了です。あとは、自分で部屋に向かいます。この旅館では、布団は夕食時に敷いてくれるそうで・・・敷いてくれてたほうが、嬉しかったなぁ(;^_^A

 

部屋に入るとスリッパと、部屋番号205の札がついた洗濯ばさみがありました。私が泊った部屋は、和室8畳の3人部屋でした。

 

置いてくれてた浴衣はSサイズ。女性というだけで、Sサイズが置かれているのは普通ですが、事前に聞いてくれるとかって無いのでしょうか?

 

宿によっては、フロントでチェックインの後自分で選んだり、エレベーターを降りた場所に箪笥があって、自分のサイズに交換出来たりするところもありますよね。

 

私は身長が165㎝なので、この上のMサイズと交換してもらいましたが、それでもギリギリな長さでした。

 

どっちも好き♡

 

泊ったのが金曜日なので、3000円分のクーポン。2000円はお土産に。1000円は、2日目のランチで使い切りました(*^^)v

 

窓からは、夕日に染まった浅間山など・・・浅間山は、右側の後ろに立つ山で、山頂が丸く雪を少しだけ被ったのがそれです。2500mくらいですが、手前の山々も2000mを超えています。

 

布引温泉こもろさんの夕食

今回は、夕食・朝食とも宿にお願いしてあります。夕食が、少な目のコースがあったことと、朝食がビュッフェスタイルだったためです。

 

お品書きが何もなくて(;^_^A 

 

レンコンの団子と言われたかなぁww

 

もちろん、茶わん蒸し♪ 熱いものは、アツアツのまま提供してくれるのが嬉しいです。

 

何かの西京味噌焼と言われましたが、西京味噌ではないと思います。。信州みそ的な味わい( ´艸`)

 

蒸し焼きしたものを、ポン酢でいただきました。こういうのが大好きなんです、私( ̄▽ ̄) お品書きが無いので、次のお酒を何にしようかと迷っているうちに、ご飯を勧められました。部屋にビールも買ってあるし、まぁ良いか( ´艸`)

 

西京味噌焼ですと提供してくださった魚を、ご飯のために残しておきました。長野のお米も美味しいだろうと期待していたのですが・・・

 

ジャーで保温したまま、ガビガビに乾いてしまったというご飯が半分と、普通のご飯が半分・・・いやがらせ?

 

ほぼお腹はいっぱいだったので、クレームは言わずに、普通のご飯だけ突いて終了。

 

デザートです。大粒のシャインマスカット。チョコレートケーキ。そしてお茶。わがままを言わせてもらえば、私は夕食のあとは、ほうじ茶が好きです(⌒∇⌒)

 

布引温泉こもろさんの風呂

上の画像は、朝風呂から戻ったあとの東の空方面です。そういえば、お風呂の画像が一枚もないのですが(;^_^A 

 

宿のホームページを覗いてみてください。

nunohikionsen.info

 

中堅クラスのお宿で、それなりに入浴中の方もいらしたので、画像は撮りませんでした。宿にも許可はとっていませんし・・・

 

アメニティーは、リンスインシャンプーとボディーソープのみ。ドライヤーはありました。

 

布引温泉こもろさんの朝食

先述したとおり、ビュッフェスタイルです。最初にアルコール消毒と検温を済ませ、ビニールの手袋をしてトレーを受け取ります。

 

受け取ったトレーから零れ落ちんばかりに、料理を取り分けているおばさま方を追い抜いて、私のはこれ(;^_^A

温泉卵は好きなので、一番最初にいただきました。続いてサラダとスクランブルエッグ、出汁巻き卵をとりわけ、その後全てスルーして、最後にあったパンとオレンジジュース、ヨーグルト。

 

これらをテーブルに置いた後、コーヒーをいただきに、再度末尾に行きました。私の朝ごはんは、これで精一杯です(^▽^;)

 

2日目のメイン・布引観音へ

「牛に引かれて善光寺参り」は、ここの観音様にまつわる伝説です。

 

布引観音様に行くには、2つのルートがあります。宿を出て左に曲がり、風穴とある看板のところから林道に入って、本堂の直ぐ後ろに行く細い道。

 

もう一つは、宿を出たら右に曲がって、メインの駐車場に向かうルート。こちらは、15分ほど階段を登るとありました。が、実際は、階段自体も緩いですし、勾配もそれほどキツクはありませんでした。

 

普通に歩ける人なら、絶対こちらの階段ルートがおすすめです!

 

ここが入り口です。

 

あたりは、奇岩だらけです。

 

分かりますか? この岩に、牛の顔が浮かんでいます。観音様が牛に化けたという伝説がある、この布引観音様ならではの祈願ですね(⌒∇⌒)

 

上の方にある穴のことみたいです。善光寺と繋がっているとか・・・善光寺には以前行ったことがありますが、コロナ前で人が多くい印象しか残っていませんww

 

見えました!あそこまで登ります!!

 

階段を登り切った場所左側に、岩をくり抜いて安置された仏像がありました。

 

遠くに浅間山も見えます。布引観音堂は懸造り(かけつくり)という構造になっています。京都の清水寺と同じものです。

 

私も以前行った福島県の左下り観音様が同じでした。

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半分岩にめり込んだお堂。

 

完璧に岩の中にあるお堂( ´艸`) 岩のトンネルを通って観音堂に向かいます。

 

トンネルを出たところから見た観音堂・・・どうやって建てたのかしら? ここじゃなくても、良かったんじゃないの??

 

観音堂手前で、ひなたぼっこの猫ちゃん(=^・^=)

 

観音堂からの景色・・・高所恐怖症の私は、端に行けません(;'∀')

 

反対側。

 

観音堂からみた本堂。

 

帰りには猫ちゃんは寝てました(笑) 左側奥には六地蔵。

 

さぁ下ります!すれ違う人の中には、ヒールの高いブーツ姿の人もいました。もちろん、登れますが、石でヒールが痛むので、できればスニーカーがよろしかと( ´艸`)

 

※牛に引かれて善光寺参りとは

昔々、とっても強欲な老婆がいました。ある日、川で洗濯した布をさらしていたところ、どこからともなく牛が現れ、その布を角にひっかけたまま走り去りました。

 

元より強欲なばばぁですから、逃げる牛を懸命に追いかけます。すると、善光寺にたどり着いてしまいました。そして現れた観音様に、強欲さを諫めらられ、すっかり改心したそうです。

 

改心した強欲ばぁさんが、布引観音に参詣すると、観音様の足元に牛が持ち去った布が落ちていたそうです。この観音様が、牛に化けて、善光寺まで導いてくれたと気が付いたおばあさんは、ますます信心深く余生を過ごし、極楽往生を遂げたという伝説です。

 

菱野温泉上の湯薬師館さんで日帰り温泉

もう少し濃い目の温泉に入りたい!と、小諸駅の観光案内所でいただいた小諸の温泉まっぷを参考に、菱野温泉の薬師館さんに向かいました。

 

薬師館さんは、江戸時代初期に、城主仙石忠政の娘が病を癒したと伝わる冷泉です。

 

www.yakushikan.com

 

お風呂の画像は、許可をいただいています。

 

入館は全て土足のままOKでした。キレイな床だったので、チョッと気後れがします(;^_^A 脱衣籠は、フロント正面に積んであるものを持っていき、使い終わったら持って帰ってくるシステムです。

 

貴重品はトンネル入り口手間にある、このロッカーにしまいます。右手のドアが、浴室に続くトンネルの入り口です。

 

岩をくり抜いたトンネル。

 

行き止まりが浴室です。

 

14度の冷泉を温めているのが、32度と41度のお風呂です。41度とありますが、肌感覚では、もう少し高めの印象。

 

こちらが41度のお風呂。

 

右側が32度。左側が14度です。14度の冷泉に直接浸かると、肌から鉄臭が立ち上ります。

 

私は41度と14度を行ったり来たりして、無限ループにハマってしまいました。

オレンジ色というか、黄土色というか、湯ノ花が沢山浮ていました。

 

この温泉、単純炭酸鉄泉とあったのですが、湯が流れた洗い場は緑色に変色していました。鉄というと錆色になることが多いので、ここはマグネシウムが多いのかもしれません。

 

小諸高原美術館白鳥映雪館

小諸市内のどこからも見える高原美術館、菱野温泉の帰りに寄ってみました。

 

入館料500円。今回は、鈴木光治氏の金工展が開催されていました。金工展は、真鍮と銅を組み合わせた造形美を表現したものです。リアルな蛙が置かれていたりして・・東山魁夷画伯の鹿のような位置づけなのかしら?と思いながら拝見しました。

 

白鳥映雪画伯は、小諸市に生まれた方です。総理大臣の居室に飾られた絵など、壮大で神秘的な空気さえ纏っていました。

 

500円でこれを見られるなんて、感動です♪ 小山敬三美術館といい、今回は美術館に恵まれていました(*^^)v

 

この美術館の駐車場の端に、公園がありました。

歴史の広場とありますが、ここに植えられた木々は、全て成人の日の記念樹として、何年にもわたって植樹されていました。

 

立山連峰方面。さすがに雪を被っていますね。美しいです!

 

小諸市内方面です。

 

浅間山方面。見渡す限りの棚田の風景、田植え時はキレイでしょうね^^

 

小諸で最後のランチは北國街道にある蕎麦屋「丁子庵」さん

また小諸駅近くまで戻ります。

2時頃だったので、すんなり入れました。駐車場は、店の裏側の方です。

 

左側や奥の方にも座敷席が広がっているようです。

 

うわぁ!高い(;'∀') でも、まだクーポン券が1000円分あるので、迷わず天ざる蕎麦。

 

多い!と思ったのですが、美味しくてペロリと食べてしまいました(笑)

 

天ぷらが絶妙な揚げ加減で、サイコーです。久しぶりに、こんな上手な天ぷらを食べました(⌒∇⌒)

 

さて、帰りますかぁ・・・次は夏に来て、池の平湿原を散策したりとかも良いなぁ。。来年は、長野県の青木村に行く予定なので、その時にでも計画しようかな♪

 

※北國街道とは

追分宿を始まりに、小諸や善光寺を経由して越後に至る昔の街道です。

帰宅!

栃木県の上川内サービスエリア。最後のトイレ休憩と給油。もう直ぐ高速を降りるのですが、そこから自宅まではガソリンスタンドがありません。回り込んでいくと、渋滞する場所を通過することになるので、それを避けて給油を10リットルだけ。。リッター182円でした(;^_^A 嘘でしょ!という値段。10リッターだけにして良かったww

 

2日間の走行距離511.9km。600km以内は1泊の範疇なので、まぁこんなものでしょう。ただいまと玄関を開けたら、夫が「お帰り・・早すぎない?」って(;'∀')

 

次からは、もう少しゆっくりすることにします( ´艸`)